【3/18(土)AM:リカバリーストーリーにふれる】

【3/18(土)AM:リカバリーストーリーにふれる】
みなさんこんにちは。リカバリーカレッジたちかわ事務局の小川亮です。冬期講座もいよいよ大詰め。本日3/18(土)午前(10:00~12:00)は、講師の齊藤亮さん・佐々木理恵さん、11名の学生さんと共に、「リカバリーストーリーにふれる」講座が開かれました。

秋~冬~春と、1年間をかけて、「リカバリーストーリー」とは?「語る」とは?といったテーマを学んでいく連続講座。チェックインのなかで、前回のテーマ「語るときにできる工夫、助けになること」に通じる話題(語っているときにまわりがサポートしてくれたことで「ひとりじゃない」と感じられた、というお話)が出てきたりして、これまでの学びを振り返りつつ、本日のテーマに入ります。

今日は、1月の講座でも使用した「ふだん使いのナラティヴ・セラピー」(D.デンボロウ著 北大路書房)という書籍を題材に学びました。教材となったのは、第7章「トラウマから人生を取り戻し、貴重なことを讃える」のなかの「あなた自身の人生」というパート(203ページ~207ページ)。ここでは、「つらい経験をした自分自身に宛てて、手紙を書いてみる」という内容が扱われています。

まずはそのうちの前半部を読み合わせ。「トラウマとなるような経験をした自分自身に、どんなメッセージを送るだろう」というお話。グループに分かれて、感じたこと・考えたことを共有します。「がんばりすぎなくていいよ」と言ってあげたい、という声があったり、「あなたは悪くないよ」と許しを与えてあげたい、という意見があがったり。

後半部分は、「そうしたつらい経験があったときに、自分にとって大切なことを守るためにどんな対応ができるか」(ということを、自分自身の手紙に含めてみよう)という話題。午後の講座のテーマ「WRAP」とのつながりも感じる文章です。さらに、「自分自身への手紙」を書き上げたら、実際に投函したり、読み上げたりしてみましょう、という内容が綴られていました。みんなで話し合うと…「やっぱり、2~3日後の自分に届く手紙を書くっていうのはちょっとむずかしい」あるいは逆に「誰かに大切にしてもらってる感覚を味わえるかも」「つらい当時の自分の魂にけじめをつけるつもりで書いたり読んだりしたい」…と、人それぞれ様々な感じ方、考え方が広がっていきました。

全体として、みんなで一緒にひとつの文章を読み合い語り合いながら、「自分で自分をいたわること、理解してあげること」の大切さを、あるいはまたむずかしさを、さまざまに味わうひとときとなりました。

「リカバリーストーリーにふれる」講座は、5月からの春期講座に続いていく予定ですので、この先もどうぞご期待くださいね。また「自分自身のリカバリーストーリーを語る」ことに興味をお持ちのかたも募っておりますし、来期も学びの場を「共につくっていく」ために、みなさまのご参加、お待ちしております!

【リカバリーカレッジたちかわ事務局
小川亮(まこと)】

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