「すぺぃろ」は「リカバリーカレッジたちかわ」の専門課程。外部から多くの素晴らしい講師の方々をお招きし、障害や生きづらさをお持ちの方のリカバリーに役立つ様々な学びの機会を提供しています。

【Step1】自分とリカバリーを理解する

ここまで自分がどういう道を歩んで来たのか、そして今自分がどこにいるのかを把握し、これから自分らしい豊かな人生を歩んでいくために、リカバリーという考え方を理解していきます。

【講座】ピアミーティング
テーマを決めて語り合う・深め合う
精神障がいをお持ちの方、ご家族、専門職の方、精神保健福祉にご関心をお持ちの方が、障がいのあるなしにかかわらず、安心して話せる場所を作りたいという思いから生まれた話し合える場=ピアミーティング。
【講師】加藤 伸輔さん
ピアサポートグループ在 代表
(かとうしんすけ) 1975年生まれ。横浜市在住。 うつ病、統合失調症という診断を経て、双極性障がいと診断されるまでに13年を要した。 その後、自身の障がいを受け入れてリカバリーの道を歩んでいる。 現在はピアサポートグループ在(ざい)(http://zai-psg.jimdo.com)の運営をはじめ、積極的にピアサポート活動に取り組む。 また自身の経験や体験に基づく講演活動なども行っている。
【講座】当事者研究
自分の苦労の研究を深める
「当事者研究」とは、統合失調症などをもちながら地域で暮らす当事者の生きづらさに対して、当事者自身が「自らの研究者」となり、「自分を助け励ます方法」を具体的に検討し、見出すことを目的としたアプロ―チです。病気についてだけではなく、誰もが持っている苦労や生活の工夫を仲間と一緒に話し合うことで、「弱さ」を自分の中から取り出して、みんなでそれを眺めることができ、弱さと上手に付き合う新しい工夫が生まれます。
【ファシリテーター】向谷地 宜明さん
(むかいやちのりあき)1983年北海道生まれ。北海道浦河町の社会福祉法人「浦河べてるの家」理事で北海道医療大学教授、向谷地生良氏の長男。生まれた頃から、べてるの家の精神障害を体験した当事者達と共に育った。国際基督教大学卒業。べてるの商品を扱う株式会社エムシーメディアンの代表取締役。当事者研究のワークショップを各地で主催するほか、各地域の家族会や当事者会活動を応援している。
【講座】WRAP (Wellness Recovery Action Plan)
自分の取扱説明書を作って対処法を交換する
「WRAP(ラップ)」とは、Wellness(元気)、Recovery(回復)、Action(行動)、Plan(プラン)の頭文字を取ったものです。毎日を元気で豊かに生きること、さらに、気分を乱すような状況への気づきを高め、調子が悪くなったときに回復を促す行動プランです。 WRAPは精神的な困難を抱えた人達が健康であり続ける為の知恵や工夫を蓄積して作られたセルフヘルプツール、つまり、自分で作る自分のためのリカバリープランです。自身も精神障害を持つメアリー・エレン・コープランド氏を中心に精神障害のある人たちによって作られ、現在、世界中で活用されています。
【ファシリテーター】きょう子さん
ピアサポートグループ縁 代表

(きょうこ)私の診断名は双極性感情障害です。10年の不安定な時期に10数回の入退院を繰り返してきました。最初の入院のきっかけは酷い不眠にODでした。もともと子供の頃より不安定だった私は時々薬を飲みながら、学生時代を過ごし結婚、出産、離婚、と生活も不安定な中、今から16年?くらい前にうつ病と診断されました。当時は地域で暮らすなど考えにくいほどでしたが、ピア・カウンセリングに出合い驚くほど状態が落ち着いてきました。

今は月1回の通院の他、週1度仕事をして、当事者としてピア活動をしています。落ちる日もありますが、大きく崩れる事もなく生活をしています。夜は甘えん坊の2匹の猫と眠り休みの日は猫と戯れ趣味は読書に料理。WRAP(元気回復行動プラン)と出合い良い感じの自分でいるために自分の取取扱説明書を作るのが楽しみになりました。今ではファシリテーターの資格もとって、すぺぃろでも講座のお手伝いをさせていただいています。

ピアサポートグループ縁
【講座】リカバリー入門
リカバリーという考え方を理解する
【コーディネーター】 山本俊爾
すぺぃろスタッフ

【Step2】新しい習慣を始める

【講座】アドラー心理学
心理学を知ってコミュニケーションに活かす

アドラー心理学は、今世紀の前半にオーストリア出身の精神科医アルフレッド・アドラー(1870-1937)によって創設された臨床心理学の体系です。
アドラーの死後も、北米地区を中心にして活発に研究・実践が行われ、さまざまの改良が加えられて、今日われわれが学んでいる現代アドラー心理学へと進化しています。

アドラー心理学は、現代のさまざまな問題に具体的な解決法を与える実践的な心理学として、臨床現場はもちろんのこと、学校や家庭や企業でも、すでに有効に活用されています。

【講師】佐藤 健陽さん
アドラーカウンセラー・精神保健福祉士
(さとうたけはる) 秋田県出身。福島大学経済学部卒業。高校2年の頃にあがり症を発症し悪化の一途を辿る。大学時代は大学に行けなくなり、パチンコ店と家の往復の半ひきこもり状態となり6年半かけて卒業。やがてある精神科医に出会い、逃げ続けた人生から荊の道を決意し克服の道へ。麻雀店に13年勤務後、障害者の就労支援の仕事に長年携わる。現在はカウンセリングルームを立ち上げ、一般カウンセリングとあがり症克服カウンセリングを実施。アドラーカウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士
さとうたけはるカウンセリングオフィス
【講座】BASIC ph
自分の対処法のチャンネルを知る

イスラエルで市民のストレスケアと予防に取り組んできた中で生まれた援助モデル「BASICPh(ベーシックピーエイチ)」。

人は危機に直面した時,様々な対処(コーピング)方法を用いており,それは,Belief(価値・信念),Affect(感情・情動),Social(社会的),Imagination(想像),Cognition(認知),Ph ysiology(身体)の6つのチャンネルに分類できます。どの対処チャンネルが主に用いられるかは,危機にある人々の置かれた状況や彼らが属する文化,あるいは個人の特質や好みによって異なるのです。

BASICPh アプローチとは,彼らが主に用いている対処チャンネルを知り,それに合わせて援助を行うことで,彼らのレジリエンスを引き出す援助モデルです。

【講師】岡田 太陽さん
【BASIC ph】【Points of you】
(おかだたいよう) 岐阜県出身。品川区教育相談センター、宮城県教育委員会緊急派遣スクールカウンセラー、トラウマケア専門の私設カウンセリングルームでの勤務を経て、2018年4月に開業。カウンセリングルームCircle of Life代表。2016年に東日本大震災後イスラエルよりもたらされたBASIC Ph(ベーシック・ピーエイチ)の知見を広めるための団体「BASIC Ph JAPAN」を設立。副代表を務める。専門はトラウマ回復支援と教育臨床。各種団体と協働し各地でワークショップや講演会などを行っている。
soarnico
【講座】Points of You /セラピーカード入門
自分の内面を知りイメージ力を高める
【講師】岡田 太陽さん
Points of You®Certified Master
Points of You®Certified Masterの1人。 大学院卒業後、品川区教育相談センター、宮城県教育委員会緊急派遣スクールカウンセラーを経て東京のトラウマケア専門の私設カウンセリングルームで臨床を行う傍ら各種人道支援団体と協働で被災地域の心のケアに奔走する。 2018年4月より自身のカウンセリングルームCircle of Lifeを設立。 岐阜県出身。 東日本大震災後、イスラエルより人道支援の名の下もたらされた知見に魅せられ、BASIC PhやJICTERでの表現セラピーなどについて知見を深めていく中でPoints of Youと出会う。 2021年Points of You®Certified Masterに。
Points of You
【講座】自己理解ワークショップ
自分自身をより理解していくワークショップ
【講師】鈴木 剛さん
Only One Crew代表・社会福祉士

(すずき つよし/つよぽん) 「幼少期は、人見知り・引っ込み思案・赤面恐怖の傾向があった」とは誰に言っても信用してくれないハナシである。 法政大学出身。大学時代前半は旅行会社添乗員として、学校でなく実社会で多くのことを実践から学ぶ。大学時代後半は英会話クラブに所属し、外国をヒッチハイクで放浪する。NY生活が価値観のパラダイムシフトを起こす。 大学卒業後、印刷・広告会社に勤めながら産業カウンセラー協会で学ぶ。会社を退職後、ニュージーランドにワーキングホリデーに渡航し、非行少年の共同宿泊施設とヒツジ牧場で働く。 帰国後、ひきこもり青少年の自立支援センターに勤務しながら、早稲田大学大学院人間科学研究科にて聴講生として認知行動療法を学ぶほか、SST、アサーショントレーニングを独学で学ぶ。 2003年、Only One Crewを設立。

Only One Crew
【講座】これからのキャリアをデザインしよう
自分の中のお宝・ストレングスを深堀りする
【講師】岩嶋 寿子さん
キャリアカウンセラー
(いわしまとしこ) キャリアアドバイザー。ファシリテーター。その人がのぞむ生き方・働き方をサポートするために活動中。気なるワードはワークライフバランス/ソーシャルビジネス/ダイバーシティ/女性/子ども/教育。2女1男の子育て中。NPO法人ホスピタリティひの会員。子ども∞幸せ円卓会議inこだいら代表。
【講座】未来をプラスに生きるお稽古
生きやすい新しいクセを身に着ける
未来をプラスに生きるお稽古
【講師】友澤 伸拓さん
心理カウンセラー
(ともざわ のぶひろ)  有)アイシーエス代表取締役 心理カウンセラー 35歳で脱サラ、会社を設立。44歳からうつ病、アルコール依存を合併。 48歳で生きることを諦め、何度もの希死念慮にかられたその初夏、「自己開示」をきっかけに「生きたい」という強い情動が起こる。そこからアドラー心理学を学び、カウンセラーを志す。今カウンセラーとして一人一人の苦しみと向き合ううち、苦しみの因は「心のベクトル」と「自責」そして「赦すこと」と知る。

【Step3】対処法を増やす

【講座】ゆるゆる体操
野口体操をベースにからだをゆるめていく
すぺぃろでは野口式体操をもとに「体をゆるめる」ことを中心としたゆるゆる体操を行っています。体操というラジオ体操など形が決まったものをイメージしやすいですが、ゆるゆる体操は基本的・根本的な体の動かし方。毎回自分の体に問いかけて、自分の今の状況を理解していったりしています。
【講師】瀬戸嶋 充さん
人間と演劇研究所代表
(せとじまみつる) 「からだとことばのレッスン」(竹内敏晴)と「野口体操」(野口三千三)をベースにしたワークショップを続けています。人間と演劇研究所(1988年創立)の代表です。コミュニティビジネス系のセミナーで山本(すぺぃろスタッフ)とたまたま隣の席だったのをきっかけに、すぺぃろ開所時から定期的に講座をして下さっています。
人間と演劇研究所
【講座】美術造形
さまざまな創作活動にふれる
アーティストの永野徹子さんによる創作講座。版画、切り絵、粘土、絵などなど、毎月違うテーマで創作活動を行っています。
【講師】永野 徹子さん
造形作家
(ながのてつこ)東京生まれ 東京在住京都精華大学美術学部造形学科版画専攻卒。 障害のある子どもたちの放課後クラブに長年関わりながら、子どもの造形教室を主宰する経験を経て、2014年から作品制作を始められました。 鳥や植物をモチーフにした作品が多く、磁器の上絵付け、陶芸、切り絵、消しゴムハンコ、コラージュ、版画など、幅広いジャンルの作品を展開。また、各地で子どもや障害者へのワークショップや美術講師をするなどして、フリーのイラストレーター・造形作家として活動されています。
【講座】3色パステルアート
楽しく自由なアートセラピー

3色パステルアート®️は2012年精神科デイケアからその活動をスタートさせました。「赤」「青」「黄」の3本のパステルだけを使用する、『3つの色』と『描き方』で絵が苦手な人でも満足度の高いパステル画が描けるアートセラピー(芸術療法)です。脳科学と心理学をベースに開発された独自の技法で、パステル画を描きます。3色パステルアート®️の資格を取得したインストラクターは全国で活躍しています。場所も、性別も、年齢もと問わず誰からも親しまれるアートです。

3色パステルアート®️は絵画教室ではありません。芸術性の高い美しい作品を描くことより、楽しく自由に描くことを大切にしています。使用する画材は最小限なので、絵が苦手な人でもハードル低く取り組むことができます。https://3cart.net/

【講師】落合 祐子さん
イラストレーター

(おちあいゆうこ)イラストレーター 一般社団法人日本心理療法協会3色パステルアートインストラクター
北海道出身 東京都国立市在住
子供の頃は、北海道の牧場の自然の中で動物に囲まれて育ちました。 新聞社で文字入力担当で勤務後に進学、卒業後は印刷会社や広告制作会社でイラストレーターとして勤務。 その後に独立し、広告やカタログ等の表紙や挿絵などを制作。 2人の子供の育児中は沢山の絵本を楽しみ、特にシンプルで楽しい絵本に影響をうけました。 休業後に仕事を再開し、念願だった絵本制作を始めました。 福祉施設などでアート系の講師もしています。

3色のしあわせオッチアート3色パステルアート
【講座】マインドフルネス
「いま、ここで」に集中する体験

マインドフルネスとは瞑想ではなく心の状態、「ただ目の前のことに集中する状態」です。
目の前のことに集中している心の状態をマインドフルネスといい、マインドフルネス瞑想を行うことでこの状態を維持することができます。

「ただ目の前のことに集中する状態」でいられるようになると、脳の疲労が減り、集中力や想像力、幸福感などが高まることが近年の科学的な研究で明らかになってきました。
そのため多くの起業家や企業のマネジメントクラスの人たちが実践しています。

このレッスンは、頭で考えるというよりは、感じること、感覚、気持ちを大事にしています。 マインドフルネスになって、過去や未来ではなく、今の自分や周りのことに意識を向け、いい悪いの判断をせずに、そのままの事実を受け止める練習をしていきます。

【講師】野中 節子さん
ルオンティ代表・精神保健福祉士
(のなかせつこ)マインドフルネス瞑想を取り入れたグループや個人のセッションを提供するセラピストです。精神保健福祉士として、30年近く障害者支援や相談の仕事に従事した経験を持ち、また私自身も2度うつ状態になり、様々な心理療法やカウンセリングを学び、助けられました。2017年に、ハコミセラピーの手法を取り入れたマインドフルネスセラピーに出会い、集中的に仲間とワークを受ける中で、私自身、生きるのがとても楽になり、そのままの自分でもいいのだと思えるようになりました。この方法をたくさんの人に伝えたいと言う思いで、活動しています。瞑想により、心の奥の本当の気持ちに気づき、その人らしい人生を送るお手伝いをします。
【講座】アート講座
アーティスト玉川さんと一緒にアートにふれる
立川のアーティスト、玉川宗則さんによるアートに触れる講座。
【講師】玉川 宗則さん
アーティスト
玉川宗則は、30歳を過ぎてから、作家自身の精神的病理から回復するためのリハビリとして創作活動を開始した、異色の経歴の作家です。彼は私的な日常の記憶をモチーフとしていますが、それらのイメージは現実の秩序を離れ、独自のグラフィティーとして画面に表れます。強い筆致と鮮やかな色彩、多様な画材や技法を用いた玉川の作品は、自らの生を肯定するエネルギーに満ち溢れています。

【Step4】社会・他者と関わる

【講座】オープンダイアローグ
ひと同士が出会う開かれた対話

いま精神医療の現場で、注目を集めている新たな手法「オープンダイアローグ」。フィンランド発祥のこの治療法は、患者と医療者、ときには家族などの関係者も加わり、対話を行っていくものです。入院や薬による治療では得られなかった変化も見られるなど、その可能性に大きな期待が寄せられています。フィンランドの西ラップランド地方に位置するケロプダス病院のファミリー・セラピストを中心に、1980年代から実践されているもので、「開かれた対話」と訳されています。現在統合失調症等の精神疾患に限らず会社、組織、家族等あらゆる場面において個々の生き方やその環境に置いての過ごし方をスムーズにする目的で利用され始めている方法です。

【講師】三ツ井 直子さん
訪問看護ステーションシナモンロール代表 看護師
28歳で日本を出て、パックパックを担いで、タイ、ネパール、インド、フランス、スペイン、モロッコを経て、タイ古式マッサージ師としてイスラエルのキブツで数年間暮らす。37歳で日本に帰国し、看護師免許を取得後、5年間の都立松沢病院勤務を経て地域精神科医療の道へ。オープンダイアローグの対話実践に学びながら精神科訪問看護で勤務する傍ら、オープンダイアローグ、リフレクティングの学びの場を継続的に開いている。弟が統合失調症と診断を受けていることもあり、既存の薬物療法中心の精神科医療への疑問を抱えながら、対話的な取り組みの可能性を信じて活動している。
【講師】福井 里江さん
東京学芸大学 准教授
心理士として教育や実践に携っています。対話の中でその人とともに居続けること、思いを出し合える場を作ること、苦しいときに誰もが受けたいと思える精神保健システムに向けて仲間を増やし、手をたずさえて歩んでいくこと・・を大切に考えています。
【講師】川島 美由紀さん
ゆうりんクリニック 看護師
猫が大好きで猫二匹とひっそり暮らしている精神科訪問看護師です。方向音痴なのですが、知らない道を通る事が好きでよく道に迷いながら動いております。色々な場所で様々な出会いにワクワクしています。よろしくお願い致します。
【講座】コミュニケーションスキルUP
コミュニケーションの具体的な練習の場
【講師】岩嶋 寿子さん
キャリアコンサルタント
(いわしまとしこ) キャリアアドバイザー。ファシリテーター。その人がのぞむ生き方・働き方をサポートするために活動中。気なるワードはワークライフバランス/ソーシャルビジネス/ダイバーシティ/女性/子ども/教育。2女1男の子育て中。NPO法人ホスピタリティひの会員。子ども∞幸せ円卓会議inこだいら代表。
【講座】SST(Social Skills Traning)
社会生活で必要なスキルの練習

「SST(エスエスティ)」とは「Social Skills Training」の頭文字をとった略称です。日本語では「生活技能訓練」や「社会生活技能訓練」ともいい、認知行動療法の一つです。SSTの歴史は精神障害をお持ちの方に対しての支援がスタートですが、現在は療育の現場や復職(リワーク)や職場のストレスコントロールのためなど様々な場面でも用いられています。

そもそも「ソーシャルスキル」とは「社会の中で暮らしていくためのスキル」のことです。人は子どもから大人になるにつれ、家庭や学校や様々なコミュニティで人との関わりや社会のルール(社会性)などを身に付けていきます。しかし病気や障害によってソーシャルスキルの獲得が困難または低下する場合もあるのです。ソーシャルスキルはトレーニングを積むことで習得し、生活上の困難を緩和することが期待できます。SSTはそのソーシャルスキルを練習していく方法として広く知られています。

【講師】佐藤 幸江さん
SST普及協会認定講師・臨床心理士
(さとうゆきえ) 一般社団法人SST普及協会認定講師。臨床心理士。『読んでわかるSSTステップ・バイ・ステップ方式』著者。「もっと上手になりたいシチュエーション」を参加者が挙げて、その場面をロールプレイで再現しながらよりよい方法を探し、練習していきます。
【講座】アサーショントレーニング
お互いを尊重した自己表現の仕方

アサーティブネス(Assertiveness)の訳語は、「自己主張すること」。でも、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではありません。自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等に表現することを意味します。

しかし、長年身についた言い方の癖や態度はなかなか変えられません。それには練習が必要です。自分のコミュニケーションパターンに気づき、それをアサーティブなものに変えていく学びと練習が、アサーティブ・トレーニング(アサーション・トレーニング)なのです。

【講師】堀内 香苗さん
アサーティブジャパントレーナー・精神保健福祉士
(ほりうちかなえ) 精神保健福祉士。2016年 NPO法人アサーティブジャパンの会員トレーナー(ベーシックトレー ナー)となる。現在、同法人のスタンダードトレーナーとして登録。主に同法人の主催講座・受託講座のアシスタント、都内就労移行支援施設のアサーティブ講座を月1回担当。
アサーティブジャパン
【講座】こころとからだの表現
からだに聞きながらこころを知る
【講師】金子 しんぺいさん
パントマイミスト

(かねこしんぺい) 「喋らなきゃイケメンなのに。」と言われたことから喋らなくてもいいパントマイムの世界へ。パントマイムを清水きよし氏に学び、舞台・大道芸・映像作品など幅広く活躍中。また大学で教員免許を取得するも、“子ども達との関わりは、パントマイムを通じて!”と決め、全国の教育現場でワークショップをひらく。「パントマイムが培う想像力が、子どもの“思いやる力”を育てる。」という理念のもと、子ども達にパントマイムの魅力を伝えている。

パントマイムのお兄さん金子しんぺい
【講座】てつがくカフェ
対話とコミュニケーションを楽しむ場

哲学カフェとは、飲み物⽚⼿に進⾏役のサポートのもと、私たちの暮らしや社会に関わるテーマについて、参加者同⼠で話し合う営みです。1992年にフランス、パリのカフェで⾃然発⽣的に⽣まれ、その後、世界中に広がりました。⽇本では2000年ごろから⾏われるようになり、現在では全国100カ所以上の場所で⾏われていると⾔われています。

てつがくカフェとは・・・すぐには答えの見つからない問いを、みんなで、ゆっくり、考える時間です。様々な意見を聞くことで気づくこともあります。日頃不思議だな、変だな、と感じていることをみんなで話して一緒に考えてみませんか。やり方は簡単です。ひとの話しをじっくり聞いて、それについて気づいたこと、考えたことを話します。何を話しても大丈夫、否定しないのがルールです。すると本当はこう思っているんだということが、言える場になります。考えは変わっていいのです、哲学カフェは考えが変わることを大事にする時間です

【講師】小畑 郁さん
【てつがくカフェ】

(おばたいく)3人の子育てを通して、悩みの答えは本人の中にあるということに気づき、50歳をすぎて、その本人の中にある答えを引き出す手がかりとなる哲学にたどり着きました。その実践方法としての哲学対話と出会い、哲学対話のファシリテーションを学びつつ実生活への活用に取り組んでいます。

またNPOの活動で子どもたちの悩みと向き合うこともしています。これからも悩みの解決の糸口を自分でみつけられるように、みなさんと一緒に考えていければと思っています。

【講座:】ゲームdeコミュニケーション
アナログゲームを通じた対人練習
【監修】松本 太一さん
アナログゲーム療育アドバイザー
1980年、東京都生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科障害児教育専攻卒業。教育学修士。在学中は、自閉症児治療教育法のひとつ「太田ステージ」開発者である太田昌孝の指導のもと、発達障害児を対象としたソーシャル・スキル・トレーニングの実践研究を行う。卒業後、福祉団体や人材紹介会社で成人発達障害者の就労支援に携わる。その後、放課後等デイサービス職員として障害児療育に従事。カードゲームやボードゲームを用いて発達障害児のコミュニケーション力を伸ばす「アナログゲーム療育」を開発する。2015年6月に独立。現在は、フリーランスの療育アドバイザーとして、放課後等デイサービスや就労移行支援施設で「アナログゲーム療育」を実践する他、全国各地で研修を開催している。
【講座】小さなおしゃべり会
コミュニケーションに苦手意識がある方の練習の場
【ファシリテーター】オッチ
すぺぃろスタッフ
【講座】精神科医のアタマの中
精神科医が普段どんなことを考えてるのか知ろう
【コーディネーター】岩谷潤さん
精神科医
(いわたにじゅん) 2022年10月 - 現在公益財団法人 こころのバリアフリー研究会 特派員 2020年4月 - 現在海南市教育支援委員会 委員 2019年 - 現在和歌山県環境生活部所管公募型プロポーザル方式等事業者選定委員会 委員 2014年7月 - 2020年7月NPO法人ゆるら 理事長 2014年5月 - 2019年5月公益財団法人 こころのバリアフリー研究会 プログラム委員 2010年 - 2017年日本精神神経学会国際委員会 委員 2014年6月 - 2015年6月NPO法人日本若手精神科医の会(JYPO) 理事 2014年5月 - 2014年7月NPO法人ゆるら 理事 2013年2月6th International Meeting of WPA Anti-stigma Section Executive Committee Member