【はじめての心理教育】

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【はじめての心理教育】
 みなさまこんばんは。リカバリーカレッジたちかわ事務局の松田です。今日の午前中に開催された「心理教育」の講座についてお伝えします。講座の進行は東京大学大学院の松本衣美さん、坂井隆太郎さん、小松周子さんでした。医療機関など様々な場所で実践されている心理教育ですが、リカバリーカレッジたちかわの一般課程としては今回が初めての開催となり、講師の松本さんからは「手探り」状態ではじめますとのお話がありましたが、学生さんたちと語り合いながらのリカバリーカレッジたちかわならではの講座となりました。
 講座は松本さんによるこころの病についてのレクチャーからはじまりました。年々、精神科を受診されている方が増えているという現状や、他の病と比較しても診断が難しい病であること、統合失調症・うつ病・不安障害、さらには最近特によく聞くようになった発達障害(根本的な治療がまだ確立されていない)など、とても分かりやすく丁寧に教えていただきました。周囲の人に理解がえられず、薬の副作用や疲労感に悩まされるこころの病の特有の問題について、「診断を気にするよりも、そこで自分自身を理解し、どのように対応していくことが大切。そして自分の特性を生かすことも大切」というお話が印象に残りました。
 レクチャーの後は松本さんより「どんな工夫をしていますか?」と逆に学生さんたちへ質問。学生の皆さんが日々の気をつけているこころの健康や生活のことなど、たくさんのご意見や興味深い話を松本さんとの話し合いの中からお伺いすることができました。特に「睡眠」のについてのディスカッションでは、「体内時計を整える」「決まった時間に電気を消す」「中途覚醒したときはデスメタル(もしくはボサノバ)を聴くと良い?」「安眠材飲んだあとにヨーグルトを食べると効き目が良い!?」などなど、ときに笑い声も上がる中で活発な意見交換が交わされました。
 普段の診察などでは短い時間で主治医の先生ともなかなかゆっくり話しあうこともできない方も多いかと思いますが、精神科のお医者さんでもある松本さんと自由に語り合いながら、教える-教えられるの関係を越えて、お互いが深く楽しく学び合えるリカバリーカレッジならではの講座となりました。松本さんによる心理教育は冬期講座でも開催予定です。ご興味のある方はぜひ次の機会にご参加ください。
【リカバリーカレッジたちかわ事務局 松田】