【リカバリー入門③】

【リカバリー入門③】
皆さんこんにちは。リカバリーカレッジたちかわ事務局の山本です。いよいよ春期講座も残すところあと半月。ラストスパートに差し掛かっています。
 
本日はリカバリー入門の3回目。それぞれのリカバリーに迫るこの講座も今期はこれで最後です。今期からアシスタントとして参加されたみどりん(Midori Watanabeさん)が、ステキなレポートを書いてくださったので報告に代えさせていただきます。…いえ、別にサボっているわけではありませんので。
【事務局 山本俊爾】
 
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こんにちは。
本日は、午前中に「リカバリー入門③」の講座がありました。このレポートは、今期から講師アシスタントをさせていただいた渡邊碧がお送りいたします。
 
今回は、①②③を1シリーズとした「リカバリー入門」の最終回でした。転機を振り返り「リカバリーの鍵探し」をした1回目、「リカバリーを感じるもの・ひと」を分かち合い、「語ることで起きたこと」を感じた2回目を経て、今回は過去→現在→未来の「未来を語る」という時間を持ちました。
 
まずは、みんなで「信頼できる人、信頼してくれた人」の話も交えて自己紹介をしました。自分が自分を信頼できないときでも信頼してくれた家族、友人、先生…そんな身近な人たちがリカバリーの鍵になったということも話されました。ここまでだけでも満たされる良い時間でした。
 
塩田さんの「過去→現在→未来」の語りからは、リカバリー入門①②を経た講座の繋がりを感じました。塩田さんのリカバリーの旅も、カレッジでの体験を通してまた具体的な未来に繋がっているのだと教えてもらいました。学生さんからの感想にもありましたが、改めて情景を聞き手に伝える塩田さんの表現力に魅せられた時間でもありました。
 
個人ワークでは、みなさんの「過去→現在→未来」を書き出しました。みなさん、丁寧ながらもするすると、ペンを動かしておられました。
 
3グループに分かれての共有では、おひとりおひとりのストーリーが重たく、あたたかく、沁み入る時間となりました。唯一無二のストーリーでありながら、同じように分かち合える感情や体験もあり、濃い時間を頂きました。そして、みなさんの語るちから、豊かさに引き込まれていました。
 
最後の振り返りでは、「誰かのストーリーを聞くことの大切さを感じた。身近なひとのリカバリーストーリーも聞いてみたい」「ひとりじゃないと思えた」「いつもは出来ない振り返りを人に話すことで、整頓された」というお言葉や、「いつもは話さない過去のことを話せた」「カレッジらしい講座だとおもった」という嬉しいお言葉も頂きました。
 
個人的には、この3回を通して、自身も今までのプロセスを「編み」直した感覚がありました。過去の見たくない事柄はこんがらがって、解けないくらいに固まっていたのだけれど、この安心できる仲間や場のちからで、もう一度過去と向き合ってやさしく編み直し始めることが出来た気がします。前まで見えなかった編み目のユニークさや、糸の美しさを見つめながら編み地を拡げていけたらいいなぁと思いました。そして改めて誰かのストーリーを聞いてまたストーリーが豊かになり、語り合うことの幸せを感じました。この講座の意義ですね。
 
最後に。アシスタントとして…講師の方や事務局の方たちの思いや働きを垣間見させて頂く貴重な機会でした。講座をつくりあげた学生さんを含め、みなさま本当にありがとうございました。【みどりん】