【社会資源講座②~不動産~3/13】

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【社会資源講座②~不動産~3/13】

冬期『社会資源講座』は秋期に引き続き、「住まい」をテーマとして、ゲストを交えながら制度内外の社会資源について深めています。
3/13(水)に行われた社会資源講座では、青梅市にある「桑都(そうと)不動産」の田辺さんと井上さんにお越しいただき、コーディネータ―役として市川さんと石黒で進行させて頂きました。
まずは桑都不動産の会社概要について、田辺さんからご説明して頂きました。実は桑都不動産は、石黒が羽村市で運営している「グループホームリックス」のオーナーさんでもあり、田辺さんのお話に乗っかりリックスの紹介を加える形での講座スタートとなりました。
その後、井上さんからお部屋を借りる際の申込から審査に関するお話と、賃貸のお部屋に入居していてよく起こるトラブルや問題(シャワーを浴びていたら急にお湯が冷水に変わってしまった等)に対して、「あなたならどうする?」という問いを学生さんたちに投げかけ、入居中の注意事項や対処法についてご説明頂きました。
桑都不動産の上村さんにも講師のサポート役としてご参加して頂き、不動産仲介業者として障害や病気をお持ちの方にお願いしたいことや、お部屋を借りられるようにするために保証会社やオーナーさんにどのようにすれば理解してもらえるか一緒に考えたいという想いについてお話して頂きました。それに対して、学生さんからはお部屋を借りようと不動産屋に行った際に、辛い思いをされたお話をして下さり、講座の前半は賃貸物件を貸す側の意見と、借りたい側の意見が大きく提示されることになりました。
しかし、講座が進むにつれて(市川さんのフォローもあり)、入居後の生活におけるトラブルや問題に対して、家事援助等の福祉サービスで補えるということを桑都さんには知ってもらったり、一方で、すぐに管理会社や業者を呼んでしまうと入居者さんに余計な出費がかかってしまう場合があるから、自分で出来ることは対処してもらいたいという桑都さんの思いを学生さんたちには知ってもらったりと、講座の後半は賃貸物件を貸す側と借りたい側の想いを交えることで、徐々に分かり合うような雰囲気になってきました。
学生さんからも「桑都さんのような不動産屋さんが増えてくればいいのに。」という声もあり、「住まい」に関する課題はまだまだ根深く、とても考えさせられる社会資源講座となりました。

【カレッジ運営委員(社会資源講座コーディネーター) 石黒 武】