【社会資源講座〜通信制高校・丸山渉さん】

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【社会資源講座〜通信制高校・丸山渉さん】

本日のリカバリーカレッジたちかわは社会資源講座でした。さまざまな街にあるリソースを、制度にとらわれずご紹介するこの講座。毎回ゲストもお招きしています。

今年度は「相談」をテーマに、実際に困ったらどこに相談すれば良いのか、具体的な活動を知って行こうという一年になっていました。

本日は「通信制高校」を取り上げ、小松学長の母校である通信制高校から、丸山渉さんにお越しいただき、現状を教えていただきました。丸山さんは立川で鹿嶋学園立川校でご勤務されるかたわら、路上生活をされている方を支援するNPO法人さんきゅうハウスでも活動されておられます。

講座の前半はそのさんきゅうハウスの活動の実際と支援活動を紹介していただきました。このテーマは雇用や貧困の問題だけでなく、路上生活者には精神障害や知的障害のある方が多いことから医療や福祉の(至らない)話、貧困ビジネスとの繋がりなど闇が深く、丸山さんの穏やかで爽やかな語り口と相まって、この大きな問題に相対する自分たちの無力さを痛感しました。

後半はいよいよ通信制高校のお話。路上生活を送られている方は幼い頃、今の通信制に通われている子たちと似たような境遇だったりしているという衝撃のコメントからスタートし、貧富の差や虐待などの問題と子どもたちの関係性を深掘りしていきました。

こちらも丸山さんはサラッと語られているのですが、その背景にあるであろう多くの難しい出来事が垣間見えて、問題の大きさや闇の深さに圧倒された2時間となりました。

終わってからも丸山さんと話したい方が多く、学生の皆さんの心にもインパクトの大きい講座だったのだろうと感じられました。

カレッジや私たちの団体が担える役割はまだまだ小さいですが、丸山さんらの活動を見習って、制度にとらわれず必要なことを地に足つけて行っていかねば、と改めて感じさせられた夜でした。

【コーディネーター 山本俊爾】