【社会資源講座~地域包括ケアシステム~】

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【社会資源講座~地域包括ケアシステム~】
 
皆さんこんにちは。社会資源講座コーディネーターの石黒です。春期の社会資源講座は、引き続き「住まい」をテーマとして、ゲストを交えながら制度内外の社会資源について理解を深めています。
 
6/19(水)に行われた社会資源講座では、国分寺市にある社会福祉法人はらからの家福祉会の伊澤雄一さんにお越しいただき、コーディネーターは滝乃川学園の市川さんとグループホームリックスの石黒で進行させていただきました。
 
伊澤さんには「精神障害者にも対応した地域包括支援システム」というテーマで、精神障害を抱えている方の住まいや居住の場を確保することはもちろんのこと、医療、障害福祉、介護サービス、様々な相談窓口、社会参加するための場(就労)、地域の助け合いなど、その方が住んでいる町にある資源を活用し、地域全体で支えていくシステムや構造について、国分寺市の現状も含めながら分かりやすくお話をして下さりました。
 
地域包括ケアシステムは元々介護の分野から生まれ、地域全体で高齢の方を支える仕組みを精神障害の方にも応用したものであり、その背景には精神科病院に長期入院している方たちを地域に戻し、地域で支えていこうとする動きから来ています。これは国全体で考えなければいけない精神保健福祉における深刻な課題でもあります。
 
伊澤さんは、精神科病院に入院している方々が退院して地域で暮らしていけるよう、長年に渡りそして現在もご尽力されている方であるため、終始伊澤さんのダンディーな話し方の奥にある熱い想いがヒシヒシと伝わってきて、普段グループホームという「住まい」をサポートしている石黒にとって、深く考えさせられる時間となりました。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20141014-OYTEW52369/
 
講座の後半では、学生さんと伊澤さんとのやり取りの中で、「〇〇市って使えるサービスって少ない・・・。」「理解のある不動産屋さんが住んでいる地域にあるといいな・・・。」という意見があがり、そこから「自分の住んでいる町って一体どんなサービスがあるのだろう?」という所に話が発展していきました。
 
学生さん一人一人が、自分の住んでいる町について興味を持ち、自分が住む町はどこまで地域包括ケアシステムが構築されているのか、はたして安心して暮らせる町なのか、参加された学生さんたちは、きっとそう思いながらカレッジをあとにしたのではないかと思います。
講座で知ったことを日々の暮らしに持ち帰り、自分事として深めていく、これこそリカバリーカレッジの醍醐味なのではないでしょうか。
 
というわけで、次回7/17(水)の社会資源講座は今回の続編が出来たらと考えております。
詳細は分かり次第、お知らせ致します。
 
【コーディネーター 石黒 武】