【リカバリーカレッジ概論】

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【リカバリーカレッジ概論】

オリエンテーションも終わり、リカバリーカレッジたちかわ秋期講座、本日より講座スタートです。今期そして今年度のオープニングアクトは、日本におけるイギリス精神保健制度研究の第一人者、聖学院大学の助川征雄先生をお招きし、イギリスでのリカバリーカレッジの実情、日本での広まりなどについて講義をしていただきました。

およそ30名の方にお集まりいただいたこの講座。質疑応答も合わせて実に3時間、リカバリーカレッジについてのお話となりました。

助川先生は30年も前に日本の病院などでワーカーとして働かれていらっしゃった時に違和感を感じ、「もっとまともなことをやっている国はないんだろうか」と思い、クラークさん(クラーク勧告!)の知己を得て、それからイギリスに留学されたりしながら研究を深められたそうです。

その時代にそもそもちゃんと違和感を感じられた感覚の凄さに改めて感じさせられた‘助さん’のお話だったわけですが、何より印象に残ったのは様々な場面で「人間への深い関心と尊敬」が感じられたこと。カレッジはあくまでもツールですので、どう‘助さん’のようなリクペクトの姿勢を育むことができるか、それが本当の課題かもしれないな、と感じさせられた3時間でした。

‘助さん’のお話を受けて、カレッジへの理解はもちろん、私たちがどうしてこうした活動を行い協働して行かなければならないのか、それぞれの学生さんの心にいろいろな気持ち・考えが沸き起こったことと思います。質疑応答で投げかけてくださったご意見はどれも深い内容で、あまり時間が取れなかったのが悔やまれました。ぜひ他の講座でもそれらのテーマで話がしていければと感じさせられました。

これから11月の修了式まで秋の学びの旅が続きます。まだ残席のある講座もございますので、多くの皆さんのご参加をお待ちしております。

リカバリーカレッジたちかわ
山本俊爾