【社会資源講座~宿泊型生活訓練(自立訓練)・短期入所~】

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【社会資源講座~宿泊型生活訓練(自立訓練)・短期入所~】

今期からの『社会資源講座』は、「住まい」をテーマとして、ゲストを交えながら制度内外の社会資源について深めています。

11/21(水)に行われた社会資源講座では、青梅市にある「ほたるの里」の葛西弘史さんにお越しいただきました。コーディネーターは、お馴染みリカバリーカレッジたちかわ事務局長の山本さんと、いつも開始ギリギリで登場する石黒で進行させていただきました。
 
ほたるの里で行われている宿泊型生活訓練(自立訓練)とは、一人暮らしや自立を目指す上で必要な生活のやりくりを、個別や集団のプログラムを通して身に付けていくための福祉サービスのことです。グループホームよりも手厚い支援で、ニーズはたくさんあるにも関わらず、多摩地域にはほたるの里を含めて3カ所しかないとてもとても貴重な施設です。
 
講座の前半は、プログラムの一例として食材の上手な買い方やゴミの分別など、ほたるの里の職員さんが丁寧に教えてくれる様子をかわいいイラストを用いて紹介してくれました。他にもレスパイト(休息)などを目的で利用できる「短期入所」や、地域で暮らす方たちの生活をより豊かにするためのプランを一緒に考える「計画相談」など、ほたるの里で行われている多彩なサービスを分かりやすく説明してくれました。
 
講座の後半は、葛西さんがほたるの里で日々支援において大切にしていることや、利用者の方のことを少しでも知ろうと関わりの中で工夫されていること等についてのお話をしていただきました。
その中でも、入所を希望されている方のご家族から契約のサインを得るために、ご本人と一緒になって一喜一憂しながら利用開始まで繋げたエピソードは、まさに葛西さんの温かいお人柄が出ているなぁと、今回もまたコーディネーターを忘れて話に惹きこまれてしまいました。
 
石黒個人の話ですが、葛西さんとはもう10年以上の付き合いで、私自身、病院、訪問看護、そしてグループホームと職を転々としており、様々な立場で葛西さんとはお仕事をさせていただいていました。しかし、そんな葛西さんはずっと変わらずほたるの里で働いており、一つの所で信念を持って働き続ける人はただただすごいなぁといつも尊敬していました。
 
だからこそ、今回の葛西さんのお話は芯があり温かみもあり、同じ住まいをサポートする支援者として、これからも目標にしていきたい支援者さんであると改めて感じました。
 
【コーディネーター 石黒 武】