【サポートあれこれ デイケア編】
リカバリーカレッジたちかわ冬期講座も順調に折り返しました。秋期講座ではここからキャンセル率が高まりましたので、皆さんくれぐれも体調にはお気をつけ下さいませ。
さてさて、本日のカレッジは社会資源をよく知っていこうという講座「サポートあれこれ」。今回のテーマは医療デイケアで、高月病院(とクリニック)さんから溝口さんと杉田さんというお二人のワーカーさんをお招きして、知ってるようで知らないデイケアの実態に迫りました。
この講座、リックスの石黒さんとわたくし山本がコーディネーターを務めさせていただいているのですが、性格?特性?から、これまでは山本が講師に切り込み、石黒さんがまるく収めるという役割分担。まあ俗にいう良い刑事悪い刑事って奴なわけです。
なのに今回はなぜか質疑応答の時から石黒(良い刑事)が「デイケアとか病院OTって、その活動がどんな効果や意味があるのか、ご本人さんがちゃんと理解してないまま進めてること多いですよね。ギャップがあるというか」なんて切り込み始めてしまい、戸惑う山本(悪い刑事)。いや、それ俺の役目だから。キミ、「カツ丼食うか?」だからー。
講師の杉田さんからも、「デイケア外でのデイケアメンバー同士の携帯番号の交換、お金の貸し借りなどなどは禁止。それによって起こるトラブルはデイケアは一切責任を負いません」なんてルールがあるが、それについて皆さんと語りたい!なんてとてもカレッジ的な投げかけもあったもんだから、コーディネートそっちのけになる石黒(悪い刑事)&山本(悪い刑事)でした。
デイケアという治療と生活の狭間?の場のテーマを通じて、治療や支援そのもの、効果とは何か、守られるべき権利、背景をオープンにすること、相手を信じることなど、参加者がそれぞれ深く考える会になりました。
杉田さんの「解はないかも知れないけど問いつつけていく」、溝口さんの「自分個人の意見だと、こんなルールはちょっと…」というあたり、誠実なお二人のお人柄が垣間見えて、難しい現場のリアルな感覚が伝わって来た講座となりました。お二方、ありがとうございました。
次回の「サポートあれこれ」は青梅からベテラン相談員の中住さんをお招きして、計画相談をテーマに話を深めていく予定です。カレッジにも時々学生としてご参加下さっている中住さんですから、おそらく普通の会にはならないこと請け合い(笑)。ぜひご参加ください!
【事務局 山本俊爾】