【たすき掛けプロジェクト】
みなさまこんばんは。リカバリーカレッジたちかわ事務局の松田です。本日午前中に開催された「たすき掛けプロジェクト」についてご報告いたします。
たすき掛けプロジェクトは「ピアサポートに興味があり、ピアサポートになりたい」を実現させるもので、その育成や雇用・ボランティアとしての活躍の場を提供するプロジェクトです。「一般社団法人スターアドバンス」「NPO法人ヒーライトねっと」「NPO法人SIEN」の3法人が協同して取り組んでおり、本日はその3法人のスタッフでもある金子理恵さん(多機能型自立訓練事業所コン)、池田佳織さん(アクティビティサポートセンターゆい)、鎌田康司さん(生活訓練センターそう)に講座進行をお願いいただきました。
講座のはじめにそれぞれの法人の事業内容などについてご説明いただきましたが、リカバリーカレッジたちかわ専門課程すぺぃろと同じく生活訓練も実践しているとのことです。そしてそこのピアサポーターの皆さんが「利用者としての自分」と「ピアサポーターとしての自分」で、どちらか分からなくなるという葛藤を回避するために、3法人が協力することで、自分が利用していた事業所とは別の事業所でピアサポートの活動を行うシステムにしたことから「たすきがけ」の名称が生まれたとのことでした。
その後は現在各事業所でピアサポーターとしてご活躍されているお2人よりリカバリーストーリーを語っていただきました。人生の苦悩に向き合いながらも、良い支援者や当事者の方々と出会い、どのようにしてピアサポーターを目指し、今どのような思いで活動しているのかをお聴きしました。
警戒心や緊張や不安が強い方々に対して、また支援会議や職員会議の場面においても、実体験をお伝えすることができるピアサポーターの存在がとても大切とのことです。また、眠れないときなどの辛いときに一緒に悩んでくれる方として、ピアサポーターは本当に適任とのことでした。さらにそのような利用者さんのサポートの他にも、介護福祉士などの国家資格取得を目指したり、事務手続きの補助なども行っているそうです。
そして「雇用しただけで終わりではない」とのことで、たすき掛けは「通過地点」であり、正社員に近いかたちで働けるよう、さらにステップアップすることを最終的な目標としているとのことでした。このプロジェクトをきっかけにピアサポーターの育成や雇用の実践の場がもっと広まってほしい、と思いました。そして社会で活躍できるピアの方々がもっと増える世の中になってほしい、と思いました。
【リカバリーカレッジたちかわ事務局 松田】